愛犬が車にひかれた日|首輪抜け事故を経験した飼い主として伝えたいこと

この記事を書くかどうか、ずっと迷っていました。

愛犬が車にひかれたのは、私の判断が原因だったからです。

「飼い主失格だと思われるかもしれない」

そう思うと、体験を言葉にすることができませんでした。

それでも今、この記事を書こうと思ったのは、同じ事故を経験する飼い主さんを一人でも減らしたいからです。

特に、臆病な犬や保護犬と暮らしている方には読んでほしいと思っています。

  • 首輪抜け事故が起きた当日の状況
  • 事故のあとに感じた後悔
  • 今振り返って思う原因
  • 現在行っている脱走対策

保護犬が首輪抜け事故に遭った日のこと

今でも、あの日のことは鮮明に覚えています。

首輪の練習を始めた理由

当時の愛犬は、保護犬として迎えた雑種の男の子でした。

野犬の子どもで、我が家に来てから3か月ほど。年齢は生後6か月でした。

ただ、この事故は保護犬だったから起きたものではありません。

臆病な性格や驚いたときの反応、そして私の準備不足が重なって起きた事故だったと思っています。

普段の散歩ではハーネスを使用していましたが、将来的なことを考えて首輪にも慣れてもらおうと思っていました。

首輪だけで散歩することに、大きな危険があるとは考えていませんでした。

もちろん注意はしていましたし、「少しずつ慣らしていこう」という気持ちでした。

今思えば、その「大丈夫だろう」という気持ちがあったのかもしれません。

横断歩道で起きた一瞬の出来事

事故が起きたのは、いつもの散歩中でした。

横断歩道の前で信号待ちをしていたときです。

愛犬はもともと車の音が苦手でした。

その日も周囲を気にしながら歩いていましたが、突然、近くを通った車の音に驚いたのです。

そしてパニックになり、強く後ずさりし、逃げようとしました。

本当に一瞬でした。

首輪が抜けて車道へ飛び出した

気づいたときには、首輪が抜けていました。

リードの先にいるはずの愛犬がいませんでした。

愛犬はそのまま車道へ向かって走り出していました。

頭では追いかけなければと思っているのに、体がついていきません。

何が起きたのか理解する前に、事故は起きました。

車にひかれた瞬間、私は動けなかった

愛犬は車にひかれました。

幸い、その車は赤信号で減速していました。

もしスピードが出ていたら、結果は違っていたと思います。

それでも、その瞬間の光景は今でも忘れられません。

愛犬の「キャン!」という鳴き声。

私は何もできませんでした。

リードを離したわけでもありません。

目を離していたわけでもありません。

それなのに、突然起きた出来事に体が固まってしまいました。

ほんの数秒の出来事でも、取り返しのつかない状況になることがあります。

幸い命は助かったが後悔は残った

慌ててタクシーに乗り、かかりつけの動物病院に連絡を取り、向かいました。

タクシーの中で意識はあるものの、鼻から血の混じった泡を吹き出し、体は硬直しています。

病院に到着後、すぐに愛犬は診察室に運ばれ……、私たちはただ願うのみでした。

診察の結果、骨折はありませんでした。

ただし、内臓には出血がありました。

命に関わる可能性もあったと考えると、今でも胸が苦しくなります。

助かったことは本当に幸運でした。

けれど、後悔は消えません。

「なぜ、まだ十分に慣れていない時期に首輪だけで散歩したのだろう」

「なぜダブルリードにしなかったのだろう」

何度も何度も考えました。

事故を経験した今だから伝えたいこと

この体験は長い間、人に話せませんでした。

愛犬が助かったからこそ話せることかもしれませんが、それでも記事にするのは勇気がいりました。

飼い主失格だと思われそうで書けなかった

正直に言うと、私は自分を責めました。

事故のあと、「自分の判断で愛犬を死なせかけた」と何度も考えました。

だから、この体験を記事にするのも怖かったです。

読んだ人から「飼い主失格だ」と思われるかもしれないと感じていました。

でも、時間が経つにつれて考え方が変わりました。

失敗を隠すことよりも、経験を共有することの方が意味があるのではないかと思うようになったのです。

今振り返ると事故の原因は何だったのか

今振り返ると、事故の原因は一つではありません。

車の音に驚いたこと。

首輪だけで散歩していたこと。

まだ首輪に十分慣れていなかったこと。

そして何より、「もしも」の準備が足りていなかったことです。

今振り返ると、一つの原因で起きた事故ではなく、いくつかの要因が重なって起きた事故だったと思います。

当時の愛犬は保護犬で、野犬として生まれ育った子でした。

迎えて3か月、生後6か月。

少しずつ環境には慣れていましたが、まだ不安や警戒心を抱えていた時期だったと思います。

犬が驚いて後ずさりしたときは要注意です。

前へ引っ張る力よりも、後ろへ抜ける動きの方が首輪から外れやすい場合があります。

現在はダブルリードで散歩している

事故のあと、私は散歩の方法を見直しました。

現在はハーネスと首輪の両方にリードをつなぐダブルリードにしています。

さらに肩掛けタイプのショルダーリードを使用しています。

どちらか一方が外れても、もう一方でつながっている状態です。

もちろん100%安全ではありません。

それでも、想定外の出来事が即事故につながらない環境は作れると思っています。

首輪だけの散歩を見ると今もヒヤリとする

今でも散歩中に首輪だけで歩いている犬を見ることがあります。

私は首輪だけの散歩そのものを否定したいわけではありません。

実際に首輪だけで問題なく散歩できる犬もたくさんいます。

ただ、臆病な性格だったり、驚いて後ずさりすることがある犬の場合は、脱走対策をより慎重に考えてもいいのではないかと思っています。

あの日の光景を知っているからこそ、私は今でも少し緊張してしまいます。

まとめ 同じ後悔をする飼い主を減らしたい

愛犬が車にひかれた日のことを、私はこれからも忘れないと思います。

あの日の事故をなかったことにはできません。

そして、あの経験があったからこそ今の散歩スタイルがあります。

この記事を書いたのは、自分の失敗を正当化したいからではありません。

同じような事故で苦しむ飼い主さんを少しでも減らしたかったからです。

もし愛犬が臆病な性格だったり、驚いて後ずさりすることがあるなら。

もし首輪の練習を始めようとしているなら。

首輪だけの散歩が悪いという話ではありません。

ただ、その子の性格や反応に合わせて、本当に今の装備で大丈夫だろうかと一度考えてみてほしいのです。

ダブルリードにする。首輪とハーネスを併用する。散歩コースを見直す。

そのひと手間で防げる事故があります。

私は、それを身をもって知りました。